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F3マカオGPは15ラップのヒートが2回行われる2ヒート制だ。意外だったのは、セナのスロースタートだった。
1ヒート目。指定席のポールポジションからスタートしたセナは、海岸沿いにある最初の右コーナー“ヨットクラブベンド”までの間で、チームメイトのゲレロに一瞬トップを明け渡してしまう。しかしゲレロの首位は、タイトな右コーナー“スタチュ”まで。セナはチームメイトのスリップストリームを使い、F3カーを自在に操る見事なドライビングテクニックでトップを奪い返した。
ゲレロはレース後、セナの走りをこう振り返っている。
「温まっていないタイヤでなぜあそこまでブレーキを遅らせられるのか信じられないよ」
セナはあっという間に3秒のアドバンテージを築いてしまった。3位にはベルガーがつけ、チームメイト同士のふたりに離されずにいた。
「アイルトンはすごかった」とベルガーは語る。「トップ3人は他のドライバーを置き去りにしていったが、それでもセナのブレーキングテクニックは素晴らしく、信じられないドライビングだった。彼は1度のブレーキングで2〜3mずつ後続を引き離していくんだ。本当に上手かったよ」
結局セナは、2位ゲレロに6秒の差をつけ、チェッカーフラッグを受けた。ベルガーは3位、4位デイビー・ジョーンズ、5位トミー・バーンという第1ヒートとなった。 |