カートで走り始めた頃から、ラルフ・シューマッハーの才能には目を見張るものがあった。
その才能は、四輪レースに移行したことで、一層明らかなものとなり、その後F1へと続いていく長い
成功へのキャリアがスタートした。
ラルフ・シューマッハーの、シングルシーター・レースカーでのキャリアは、将来の飛躍を表すものだった。彼は、世界中の若手ドライバーが競い合うマカオGPのF3レースで1995年に勝利を挙げ、そしてその翌年、フォーミュラ・ニッポンでチャンピオンを獲得した。
ラルフ・シューマッハーのF1デビューは1997年の開幕戦オーストラリアGPにおいて、ジョーダンチーム
からの出走であった。同じレースで、現在のチームメイトであるヤルノ・トゥルーリもF1デビューを果たしている。ラルフ・シューマッハーはF1デビュー3戦目にして、第3戦アルゼンチンGPで3位に入り、初の
表彰台を獲得したが、この年は、それ以上の結果を得ることは出来なかった。
翌1998年は良くないスタートを切ったが、ジョーダンチームのF1カーが改良され、第13戦ベルギーGP(スパ)ではチームメイトのデーモン・ヒルに僅差の2位、そして第14戦イタリアGP(モンツァ)では3位入賞を果たした。
1999年は、その後、6年間に渡って在籍することとなるウィリアムズチームに移籍。スーパーテック
エンジンで戦った最初のシーズンは、11戦でトップ5入りを果たすという結果で、安定したポイント獲得という意外な一面を見せた。この年の最高位は第13戦イタリアGP(モンツァ)での2位であった。
2000年にウィリアムズチームはBMWとの新たな関係を開始。ラルフ・シューマッハーはこの新たな
組み合わせの初レースとなった開幕戦オーストラリアGPで、3位入賞を果たす。そしてこのシーズン、さらに2回の表彰台を獲得し(第13戦ベルギーと第14戦イタリアで3位)、ドライバーズ選手権で4位となった。そして翌年、第4戦サンマリノGPで、彼自身にとって、そしてBMWウィリアムズチームにとって初めての優勝を果たし、第8戦カナダGPと第12戦ドイツGP(ホッケンハイム)でも勝利。ドライバーズ選手権では再び4位となった。
2002年も同様の成績となったが、この年はフェラーリが圧倒的な強さを見せてシーズンを支配する
中で、ラルフ・シューマッハーは第2戦マレーシアGPでの1勝に終わった。2003年には、勝利歴に、
第9戦ヨーロッパGP(ニュルブルクリンク)と第10戦フランスGP(マニクール)の2勝を加え、この年は
ドライバーズ選手権5位となった。困難なスタートを切った2004年は、第9戦アメリカGPで激しい
クラッシュに見舞われ、その後6戦に渡って欠場を余儀なくされた。そして、この欠場期間中に、2005年からの3年間に渡る、パナソニック・トヨタ・レーシングとの契約を発表した。
2004年、終盤の3戦に復帰したラルフ・シューマッハーは、第17戦日本GPで、予選2番手、決勝でも
2位表彰台を獲得。彼がBMWウィリアムズチームを去るまでの間に、通算6勝、そして5回のポールポジションを獲得した。彼は同チームに在籍した6年間のうち、4年に渡ってJ.P.モントーヤをチームメイトとして過ごし、常にこのペアは非常に拮抗したライバル同士であった。
当然の事ながら、ラルフ・シューマッハーがパナソニック・トヨタ・レーシングという新しい環境に馴染むまでには若干の時間を必要とした。そして、チームメイトのヤルノ・トゥルーリは、予選において彼を
上回る速さを見せることが多かった。しかしながら、ラルフ・シューマッハーは決勝レースにおける粘り強さを見せ、チームに印象づけた。チームに加わって2戦目のマレーシアGPで5位、続くバーレーン
GPでは4位に入賞。第9戦アメリカGPではタイヤのトラブルにより、再びアクシデントに見舞われるが、幸いにも前年のような重大な事故には及ばなかった。そして、第13戦ハンガリーGPで、パナソニック・トヨタ・レーシングに加わって初めての3位表彰台を獲得する。
シーズン終盤2戦には、より彼のドライビングスタイルにマッチしたフロントサスペンションに変更された“TF105B”を得ることなり、第18戦日本GPではポールポジションを獲得。そしてシーズンを締め括る
最終戦中国GPでは、再び3位表彰台に上がる結果となった。ラルフ・シューマッハーはこの年、18戦に
出走し13戦でポイントを獲得。ドライバーズ選手権で6位となった。
2006年シーズンはパナソニック・トヨタ・レーシングにとってそれほど良い年とは言い難い結果となったが、ラルフ・シューマッハーは第3戦オーストラリアGPで素晴らしい走りを見せ、3位表彰台を獲得。その他にも、第11戦フランスGPでの4位を含む、6回のポイント獲得を果たし、ドライバーズランキング10位となった。また、彼は第17戦日本GPでは予選3位を得ている。
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